杉野服飾大学×青山学院大学
合同プロジェクト
~インクルブランド産業・ブランド立案・共同研究~
両大学の学園祭にて、余分な布を活用したリメイク体験とアップサイクルアパレルについてのアパレルロスの現状と服のリメイクの魅力を伝える活動をしました。
今回の学園祭で使用した生地は、国立市にある株式会社ティンパンアレイの商品管理センターからいただいたものです。
あらかじめ、使用できる生地を裁断しておき、参加者がより気軽に体験できるよう、ミシンではなく布用テープを使用しました。
今回の取り組みでの成果
制作中は、スタッフも参加者と会話などの交流をしながら活動しました。この体験をきっかけに、他のsdgsの取り組みにも興味を持ってもらうことができ、sdgsそのものを広めるきっかけになったように感ました。参加者のなかには、普段sdgsに関わる機会は少ないものの、興味がある人が一定数いたように思えました。気軽に参加しやすいイベントなどで広めていくことが大切だと感じました。


What's UPCYCLE APPAREL?
アップサイクルアパレルとは?
~廃棄衣料がリメイク商品として生まれ変わるまで~
廃棄衣料がリメイク商品に生まれ変わるまでアップサイクルは、環境への配慮とクリエイティブな発想を融合させた取り組みです。不要になった廃棄衣料を回収し、まだ使える部分や素材の良いものを選別し、リメイクの可能性を探ります。選別された衣料は、デザインの段階に進みます。
デザインは選ばれた衣料をもとに新しい素材の特性を活かしたデザインを考えます。この段階では、トレンドやターゲット層を意識し、どのようにリメイクするかを検討します。次に、実際のリメイク作業が行われます。縫製やカッティング、アップサイクル技術を駆使し、新たな商品を作り上げます。
このようにして廃棄衣料は新たな価値を持つ商品として生まれ変わり、環境保護に寄与するだけでなく、ユニークなファッションアイテムとしても生まれ変わります。リメイクの魅力は、単なる再利用にとどまらず、創造性や個性を表現する手段でもあります。
アップサイクルの流れ
~廃棄衣料が生まれ変わるまで~

Step.1
DESIGN
企画デザイン
廃棄衣料をリメイク商品として生まれ変わらせるには、まず商品計画とデザイン案が非常に重要です。どの素材や色、柄を使用するか検討し、リメイクの特徴を引き出すために慎重に修正を加えながら、デザイン企画書を完成させます。この段階では、クリエイティブなアイディアを具体化し、廃棄衣料の新たな価値を最大限に引き出すことが求められます。

Step.2
PICKNG
素材の選定
デザイン計画の次に重要なのは素材の選定です。廃棄衣料の中には、汚れや破損がみられるものもありますが、これらの状態を考慮しつつ、まだ使用可能な部分を見極めながら選ぶことが大切です。

Step.3
CREATE
縫製・完成
そうしてデザイン企画をもとに選定した廃棄衣料品を解体し、組み合わせて縫い合わせていきます。うまく合わない部分については、パターンや技術を駆使して調整し、最終的には作品としてでなく、商品としての形に仕上げていきます。このプロセスを通じて、機能性とデザイン性を兼ね備えたリメイク商品が完成します。